2020.02.28 23:40「基本的人格」って(5)~「自立と自律」「基本的人格」は、つまるところ「個人」の問題であり、その「個人」という考え方も、近代の欧米の考え方であることがお分かりいただけたと思う。つまり、「個人」というとらえ方は、人類史においては、18世紀以降のとらえ方でしかないということだ。つまり、歴史貫通的「概念」ではなかった。ところで「個人」に付随した観念の中に、かなり広く言われている言葉として「自立・自律」がある。「個人」が、近代社会のとらえ方であ...
2020.02.28 22:51「基本的人格」って(4)~「キリスト教」1789年の「フランス市民革命」のスローガンは、「自由・平等・友愛」だった。しかし、その考え方のもともとは、キリスト教に帰依(きえ)する人たちのものであった。キリスト教を信奉する者たちの中では、皆「自由であり、平等であり、友愛に満ち足りている」ということらしい。しかし、「フランス市民革命」では、キリスト教に帰依する人々を、「すべての人間は」に置き換えられた。「すべての人間は、自由であり、平等であり...
2020.02.28 21:48「基本的人格」って(3)~「近代社会の成立」「基本的人格」も「人格」も、「個人」を基調としていることが分かった。その「個人」も、欧米の考え方に基づいていることが分かった。それでは、欧米の「個人」という考え方は、歴史貫通的なものか?と考えてみたが、実際はそうではなかった。「個人」というとらえ方が、近代社会でのとらえ方になっていた。16世紀に、デカルト「方法序説」の発表が大きい。「われ思う、ゆえにわれ在り」。「すべてのものは疑わしいが、確かに考...
2020.02.28 21:28「基本的人格」って(2)~「個人」の登場「基本的人格」なるものを、PCで調べてみた。「人格」には説明があったが、「基本的人格」というものには、特段説明らしいものはない。「人格」は、外来語であることが分かった。「パーソナル パーソン」を日本語訳にしたものらしい。「基本的人格」では、「パーソナリティ障害」という項につながった。「基本的人格」も「人格」も、つまるところ「個人」というとらえ方に行きついた。驚いたことには、明治以降の「外来語」を基...
2020.02.27 23:16「神経症」ってわかります?私は、長年「うつ病」の診断をされてきた。「うつ病」は確かに、医療的にはとらえやすい。朝、体も気も重く、徐々にアップしていって、夕方になると元気がでる。「うつ」の日内変動である。しかし、私は、「うつ病」と言われても、10年以上も、電柱に昇り、ハードな作業をこなしてきた。そうしてことは、「うつ病者」にできることなのだろうか。Dr.は、症状には、波もあるし、程度(ランク)もあるという。確かに、そういうこ...
2020.02.27 22:53「基本的人格」って私は、以前カウンセラーと言われている人と、論争をした時がある。それは、そのカウンセラーが、何々症が一番基本的人格が弱いといったからだ。私は、「基本的人格」の明確な定義を問いただした。しかし、その方からは、それ以上の回答は帰ってこなかった。私は、PCで「基本的人格」とは?で検索した。明確な答えはなかった。皆さんも、ちょっと調べてみるといい。医療者も、必ずしも医学的な明確な定義で考えていないことがわか...