ささ爺の趣意書

皆さん、今年は東京オリンピックの年です。

そして、パラリンピックの年です。

パラリンピックといえば、いわゆる「障害者」のスポーツの祭典です。

しかし、いわゆる「障害者」と呼ばれハンディを抱えている方々が社会に認められてゆくのは、ごくわずかな人に限られます。

大体の方たちは、社会の片隅に追いやられているのが現状です。

そして、そのことによって、ますます心身ともにねじれてゆき、次々と新しい病理・病態が発表されますが、「じゃあ、現代をどう生きればいいのか?」となると、個々人やその家族に丸投げされているのが、現状だと痛感します。

そうした中で、本人もさることながら家族も悩んでいる、それが実情だと思えてなりません。

せっかく、胸に抱いている生命(いのち)のエネルギーが社会的に生かされていないのが、実際のところでしょう。

「共生」とか「共に生きる」とかいう言葉も、最近ではなんとなく「薄っぺらな言葉」としてしか響きを持ちません。

この度「障害者の生き方にはコツがある」、そんな観点から、あえてタブーに挑戦し、この停留所を立ち上げを決意しました。

わたしは、『いわゆる「障害者」』という表現を使いますが、それは、「コツ」さえつかめば、そんな言葉どうでもよくなってゆくからです。私自身が、その証明者です。そして、そんな言葉による人々の区分けに問題も感じています。

相談を無料としたのは一切の利害関係を伴わない様にする為です。

いわゆる「障害」を持つ方は、偏見もつらいのですが、誤解されたり、理解されなかったりが一番つらいのです。

そして、「孤立」しないことが大事だと、私は考えます。「孤立感」「孤独感」はとてもつらいものがあります。

経験者でないとわからないのかもしれませんね。

ともに悩み、ともに歩いてゆきませんか!

2020年2月   代表世話人(NPO法人立上準備中)   ささ爺