「基本的人格」って~「個人で生きなければならない苦悩」
近・現代社会は、つまるところ「個人」で生きなくてはならなくなった。
このことは、「個人」に幸せをもたらすだろうか?
私は、現代を「個人として生きなければならない牢獄」の時代だと捉えている。
特に、「病気」や「疾患」を抱えた人たちには、厳しく「個人」で生きることを強いる。
苦しみを、誰とも共有できなくなり、「個人」で抱えざるを得ない。
「個人」として、生きなければならない時代は、もしかすると「残酷」な時代なのかもしれない。
苦しみも喜びも、他者と分かち合うことなく、すべて「個人」に還元されてしまう。
しかも、現代は「貨幣社会」である。お金がない「苦しみ」も「個人」で解決しなくてはならなくなった。
私には、「個人」の時代は、やはり「牢獄」なのである。
(ささ爺)
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